片道切符と夢の話

浪華の七星と日向の坂道

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

虚妄はてなブログ 第13話

明日窮鼠見に行ってきます めっちゃたのしみ ↓↓ 話が終わって2人の方を見たら、丈くんの真剣な瞳と目が合った。〔…なぁ舞佳、さっきの話やっぱり断れへんの?〕〔傷つくだけの仕事なんて、やらんでもええ。〕『そやで。そもそも、舞佳ちゃんに頼むこと自体お…

虚妄はてなブログ 第12話

フルートの音色すごく好きです あんな可憐な音出したい人生でした(私はサックス吹き) ↓↓ あれから数ヶ月。あのとき半袖だったブラウスは長袖に変わり、夕方には1枚羽織らないと辛くなってきた。8月の夏の大会で3年生は引退し、重岡先輩は部長になった。 夏が…

虚妄はてなブログ 第11話

早く窮鼠見たい 舞佳ちゃんの回想です ↓↓ あれは、紛れもない初恋だった。 高校1年の春、クラスで仲良くなった結衣と2人で行った、吹奏楽部の見学。私は中学のときも吹奏楽部だったけど、そこでの練習はすごく厳しかったから高校ではやらないつもりだった。…

虚妄はてなブログ 第10話

窮鼠はチーズの夢を見るが見たい今日この頃 ↓↓ 朝5時半。嵐の一日のはじまりを、私はお店のソファ席で迎えた。昨夜の音楽会の後、ただの酔っぱらいと化した忠義くんを1人放置する訳にもいかず、私たちはお店に泊まり込みという選択を強いられた。いつの間に…

虚妄はてなブログ 第9話

この展開はお風呂入ってる間に思いつきました ↓↓ オープンから1週間。忠義くんが載せてくれた記事のおかげか、はたまたアイドル顔のイケメンである丈くんとかずくんのおかげか、とにかくお店はかなり繁盛していた。20:00、閉店時間。時計の鐘が鳴った瞬間、…

虚妄はてなブログ 第8話

授業中にミュートにし忘れてzoom上にダイヤモンドスマイルが響き渡ってしまいました ↓↓ 〔店の名前、どうしよか〕 丈くんがそんなことを言ったのは、オープンまであと1週間に迫ったある日のことだった。「まだ決まってなかったんだ……」〔おん。そろそろ決め…

虚妄はてなブログ 第7話

今日めっちゃ眠い ↓↓ 《いやー、まさか丈のビジネスパートナーが和也と舞佳やったとはなぁ…》《……大きなったんやな、2人とも。》《お兄ちゃん嬉しいで。》 忠義くんが1人でオジサンみたいなこと(まぁ本当に叔父さんではあるんだけど)を言っているのを後目に…

虚妄はてなブログ 第6話

今日は車校に行っていました 連載記事の書き方誰か教えてください ここに来てから1週間。今は、かずくんの実家にお世話になっている。久しぶりに会う私を、おばさんもおじさんも歓迎してくれた。そればかりか、2人に事情を説明すると両親に連絡を取り上手く…

虚妄はてなブログ 第5話

オンライン授業のいいところは虚妄を書いていてもバレにくいところです ↓↓ 結衣との別れから約2時間半後、私たちは大阪の街に降り立っていた。そこからはかずくんの先導で地下鉄に乗り換える。私は土地勘がないからなんだか不安になって彼のシャツをそっと掴…

虚妄はてなブログ 第4話

明日一限なので寝ます ↓↓ 出発の朝。いつもより早い5時半起きでもアラームが鳴る前に起きられたのは、多少気持ちが昂っていたからだろう。身支度を終えた後、ホテルの窓から東京の街を眺める。幼いころから憧れていた街、東京。私はそこでパティシエの道を選…

虚妄はてなブログ 第3話

明日から授業です早く寝ましょう ↓↓ 次に向かったのはある喫茶店。中に入ると、奥の席に若い女性がいた。高校時代からの親友、結衣だ。彼女にだけは、昨日の夜のうちに連絡をしておいた。 《舞佳!》「結衣、急に呼び出してごめんね、仕事大丈夫なの?」化粧…

虚妄はてなブログ 第2話

需要がない? いや、書きたいから書いてます。 ↓↓ 聞き慣れたアラーム音が、見慣れない部屋に響く午前6:30。ビジネスホテルのベッドの上で私は朝を迎えた。 あの後、かずくんが滞在していたホテルに私も泊まることになったのだ。 ベッドから降りていつものル…

虚妄はてなブログ お試し用?

なぜかバイト中に急に降ってきた設定で書きなぐりました 字数的に誰かのマシュマロに投げられなくて公開先がないのではてブの記事にします 連載…… 出来るならしたいけどな…… 人生史上1番大変だった日といえば?って聞かれたら、きっと今日、って答えるだろう…